タイでキャンプや登山が出来る施設と「おまけ:地図とコンパスの使い方」

タイの涼しい季節は、アウトドア活動に最適な時期です。タイには多くの自然公園があり、キャンプや登山を楽しめる施設が豊富に揃っています。以下に、タイでキャンプや登山ができる主な施設をいくつかご紹介します。


 タイでキャンプや登山ができる施設

1. カオヤイ国立公園(Khao Yai National Park)

タイ初の国立公園であり、バンコクから約3時間の距離に位置します。豊かな森林と多様な野生生物が魅力で、キャンプ場も整備されています。公園内には複数のトレッキングコースがあり、初心者から上級者まで楽しめます。


2. ドイ・インタノン国立公園(Doi Inthanon National Park)

タイ最高峰のドイ・インタノン山を中心とした国立公園で、チェンマイからアクセス可能です。涼しい気候と美しい滝、豊富な植物が特徴で、キャンプや登山に適しています。


3. エラワン国立公園(Erawan National Park)

カンチャナブリ県に位置し、エラワンの滝で有名な公園です。キャンプ場があり、滝へのトレッキングも楽しめます。透明度の高い水と美しい景観が魅力です。


4. ドイ・スーテープ・プイ国立公園(Doi Suthep-Pui National Park)

チェンマイ市内から近く、ドイ・スーテープ寺院やモン族の村など観光スポットも多い公園です。キャンプ場やトレッキングコースが整備されており、手軽に自然を満喫できます。


5. カオソック国立公園(Khao Sok National Park)

南部スラタニ県に位置し、古代の熱帯雨林と石灰岩の山々が特徴の公園です。キャンプやトレッキングのほか、湖でのカヤックやボートツアーも人気です。


 おまけ!地図とコンパスの使い方

アウトドア活動では、地図とコンパスを正しく使うことで安全に行動できます。以下に、基本的な使い方を詳しく説明します。


1. 地図の準備

磁北線の引き方
地形図は真北を基準に作成されていますが、コンパスは磁北を指します。地域によって磁北と真北のズレ(偏角)が異なるため、地図上に磁北線を引いておくと便利です。例えば、東京では約7度西に偏角があります。


2. コンパスの基本構造

<主要部分>
● ベースプレート 地図上での位置決めに使用します。
● ダイヤル(方位リング) 方位を設定するために回転させます。
● 方位磁針 常に磁北を指します。
● 方向矢印 進行方向を示します。


3. 進行方向の設定方法

1. 目的地の確認 地図上で現在地と目的地を確認します。
2. ベースプレートの配置 ベースプレートの長辺を現在地から目的地に合わせて地図上に置きます。
3. ダイヤルの調整 コンパスを動かさずに、ダイヤルを回して内部の矢印を地図上の磁北線と平行に合わせます。
4. 進行方向の確認 コンパスを手に持ち、方位磁針の赤い針がダイヤル内のN(北)に合うように体の向きを調整します。方向矢印が示す方向が進行方向です。


4. 現在地の特定方法

1. 目標物の選定 地図上で確認でき、実際に視認できる目標物を2つ選びます。
2. 目標物の方位測定 各目標物にコンパスの方向矢印を向け、ダイヤルを回して方位磁針の赤い針とNを一致させ、方位を読み取ります。
3. 地図上への描写 地図上で各目標物から測定した方位に線を引きます。2本の線が交わる点が現在地となります。


地図とコンパスの使用は、慣れが必要です。実際のフィールドで練習を重ねることで、より正確に活用できるようになります。安全なアウトドア活動のために、これらのスキルを身につけておきましょう。