タイでのお酒

皆さんお酒は好きですか?お仕事終わりのビールが大好きとおっしゃる方は多いのではないでしょうか。では、タイではどうでしょうか。本日の記事では、タイでの飲酒事情についてお話しさせていただきます。

タイでの飲酒ルール

■飲酒可能の年齢

日本と同じで、20歳からお酒を飲むことができます。2008年に制度が改正され、18歳から20歳に引きあがりました。

■お酒の販売可能時間

タイではいつでもお酒が買えるわけではなく、時間が決められているのです。

・11:00~14:00

・17:00~24:00

この時間以外ではお酒を販売できないため、私たちも必然的にお酒を買うことができません。世界的に見ると、いつでもお酒が買える日本は珍しいようです。アメリカでは日曜日がお酒の販売を禁止されていて、オーストラリアでは飲食店でのお酒の注文は22時までと決められています。

■飲酒禁止の場所

学校、病院、寺院、公園などの公共の場所では飲酒は禁止されています。日本では公共の場で飲酒することは特に法律で禁止されているわけではないので、気を付けなければいけないですね。これらの場所で飲酒をした場合、罰金を科されてしまいます。

■禁酒日

タイでは仏教由来の祝日と選挙の前日当日には飲食店、食料品店でのお酒の販売が法律で禁止されています。事前にお酒を購入し、家で飲む分には罰則は適用されません。

<2024年禁酒日>

元旦(1/1‐1/2)

マカブーチャ (2/24)

ヴィサカブーチャ (5/22)

アサラハブーチャ(7/21)

カオパンサー(7/22)

オーグパンサー(10/17)

※タイ政府の方針により変更する可能性が御座います。

なぜタイは飲酒にルールがあるの?

飲酒に関して全く制限のない日本人からすると、なぜ禁酒日が設けられているのか、アルコールが販売される時間が決められているのか想像ができないですよね。その理由は、「仏教」にあります。タイ人の95%は仏教を信仰しています。飲酒に関する制限のきっかけは、仏教徒が守るべき基本の5つの戒めである「五戒」が大きく影響しています。

<五戒>

・不殺生戒:生き物を殺してはいけない

・不偸盗戒:盗みを働いてはいけない

・不邪淫戒:不貞行為をしてはいけない

・不妄語戒:嘘をついてはいけない

・不飲酒戒:飲酒をしてはいけない

5つ目に「飲酒をしてはいけない」という決まりがあります。ここから、タイでの飲酒のルールが出来たとされています。バンコク首都部では飲酒をするタイ人が大半ですが、地方に行くと飲酒をしない方が大勢いらっしゃるとか。

以上、タイでのお酒のルールでした。タイ人にとって仏教がどれだけ大きな影響を及ぼしているかが分かりますね。ただ、タイ政府の中には、こういった制限を撤廃しようという声も挙がっているそうです。タイにいらっしゃった方は、しっかり飲酒ルールを守ってお酒を楽しんでくださいね。次回はタイ人が好きなお酒についてお話しさせていただきます。